早稲田大学 文学部 AO入試 志望理由書 提出例(栩木伸明ゼミ向け)

■議論の整理

俳句は日本のものだけではない。たとえば伊藤園俳句大賞で受賞した次の俳句。「Spring is here/buds opening up/I got ner shoes」(春が来た/つぼみが開くよ/私には新しい靴)。つぼみと、新しい靴の取り合わせの中で、春を表現する、季節感あふれる俳句だ。俳句はいまや国境を越え、世界の文化として徐々に根づいている。

 

■問題発見

一方で、英語で俳句をかくことのメリットは何だろうか。一つは禅の思想や、諸行無常といった日本の感性を響かせながら、描くこと。それが日本的な韻律で表現されることが挙げられるだろう。実際、そのような思想を背景に持つ海外の俳句作品はこれまで多く制作されてきた。では英語の音はどこへいったのか。

 

■論証

英語の音と、日本的なリズムを描き出した詩人にポール・マルドゥーンがいる。マルドゥーンの俳句にはたとえば次のような俳句がある。「The door of the shed/open-shuts with the clangor/of red against red.」「A muddle of mice./Their shit looks like caraway/but smells like allspice.」これらの俳句に付け加えられているのは、初句と結句の脚韻である。これらは本来は俳句に本来なくてはならないものではなく、マルドゥーンの言葉遊びの一環としての表現である※1。

 

■結論

これらの俳句に関して、現地の他の俳人たちは、禅の思想が感じられない、和の雰囲気がないなどと酷評されたそうだが、私はそう思わない。芸術はその芸術を成り立たせる物質性とともに変容し、進化していくべきだ。和の思想をめでてくれていることに伝統文化の力を感じ、意義深いことは確かだが、変容を変容として受け止め、進化の方向をたどっていくことにも有意義な要素があるだろう。

 

■結論の吟味

英語には英語の音の良さがある。日本の散文詩に掛けていることは文末表現の貧困さだと私は感じているが、その限界をゆうに飛び越えて行けるだけの可能性がある。子音と母音の多様さも英語ならではの強みだ。それらが引き起こす伝統文化との融合は日本ではできなかった可能性を新たに感じさせてくれる。このような韻文たちと外国文化との交流についてより深く考察してみたいと考え、貴学への入学を希望する。

 

※1栩木伸明「詩人の裏庭探訪――ポール・マルドゥーンの「ホープウェル俳句」を読む――」『れにくさРеникса現代文芸論研究室論集』(5)現代文芸論研究室 2014

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