早稲田大学 文学部 AO入試 志望理由書 提出例(土屋淳二ゼミ向け)

■議論の整理

集合行動プロセスには、多くの研究成果があるが、どのような事象が動員を促すかを網羅的に説得的に説明するのは非常に難しい分野である。階層が固定的で、ある種の偏りが見受けられる前近代社会にはその動機は見えやすく、一種のリーダーがいれば運動は成立するだろうが、近代ではそのように簡単に行くわけではない。

 

■問題発見

現在アントニオ・ネグリ/マイケル・ハートらが『〈帝国〉』という著書でも明らかにしたように、偏在する全世界的な連帯が理想としてもてはやされ、実施にTwitter上で呼びかけた運動が大きなデモ運動などの社会運動に発展することがある。これらは、同じ動機を共有しているとはいいがたく、なぜ連帯することが可能になっているのか社会学的な分析はいまだに難しい側面があるが、いかにして説明は可能だろうか。

 

■論証

従来の集合行動論では、集合体がどのような個人で構成されているかをいくつかのファクターに分け、因数で測定する方法を採用してきた。しかし、これらの因数では、必ずしも共通性を持たない動員が起こっている集合行動の場合、うまく説明ができない。そこで考え出されたのが、集合動員プロセスの分析である。そこで考えられる理念形として、動因がある※1。

 

■結論

動機はさまざまであるが、その動機をもっていたからといって、必ずしも行動の因果関係として働くかどうかは、残念ながらイコールにはならない。そうではなくて、動機が共有されなくても、その行動を誘発した動因を見極めることが重要である。これらの研究はまだ端緒についたばかりだが、ポスト・トゥルースと呼ばれる時代において非常に有意義な観点を提供するだろう。

 

■結論の吟味

私たちの時代は、階層が見えづらく、横との連帯が見えづらい。しかし連帯は不可能かと言うと、そこかしこで起こっているのが現状だ。それがどうして起こっているのか、そしてその動員は果たしていいものかどうか。今までの社会運動と、どう連続し断絶しているのかを考えることはこれからの社会運動を考えるうえでも大切な作業だろう。以上のようなことを研究してみたいと考え、貴学への入学を希望する。

 

※1土屋淳二「集合行動の定義に関する諸問題――集合動員プロセス・モデルの構築にむけて――」『年報社会学論集』8 1995

 

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