早稲田大学 文学部 AO入試 志望理由書 提出例(西山達也ゼミ向け)

■議論の整理

「単数複数存在」を提示するジャン=リュック・ナンシーの哲学は難解だ。アレクサンドル・コジェーヴのヘーゲル読解に影響を受け、ジョルジュ・バタイユの思想を継承しているとされるナンシーの思考には、現代の表象を通過して世界を捉えようとする思想とはまた別の着眼点があるように思われる※1。

 

■問題発見

表象は、イメージの戯れだ。表象はつねに差異を生み出し、その差異の中で戯れる。表象は一つのシステムの中で、私たちの思考形式を決定し、その中で私たちはいつまでもとらわれてしまう。表象のシステムの中から私たちはどのように抜け出すことが可能だろうか。

 

■論証

以上のような展望に立った時、ナンシーの思考はとても刺激的な部分がある。彼は、思考することをアクセスすることと呼ぶが、表象ではそのアクセスはいつまでも無際限に繰り返される。表象の場を丹念に調べ上げ、表象を成立させている権力をあばきたてたのがフーコーのエピステーメーであったり言説分析であったりするが、一方で、ナンシーには、表象から実存的な要素をいかに救い出すかを考察しようとしている。

 

■結論

「根源にアクセスすること、つまり意味の内に入ることとは、この心理へと自らを露呈することに帰着する。このことは直ちに、我々がアクセスしないことを意味する。アクセスは、根源がその多様性の内に抜け去ることによって拒絶される。」とナンシーが述べるとき、否定神学的なその根源の反転を認めることができるのと同時に、多様性へと抜け出す可能性を示唆している。

 

■結論の吟味

ナンシーの議論は、表象の哲学的語彙を使わずに、主体の可能性を示唆している。それは、表象の分析からくる映画論や絵画論という表象文化論てきな枠組みを超えた、ベンヤミンの視覚的無意識、「見者」などの議論につながる可能性を私は感じている。以上のような見取り図のもと、貴学での研究に専念したいと思い、入学を希望する。

 

※1西山達也「ジョルジュ・バタイユとジャン=リュック・ナンシーにおける「思考」の探究」『言語と文化』10 2013

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